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【笑うマトリョーシカ】原作とドラマの違いを解説!主人公を道上に変えた理由は?

【笑うマトリョーシカ】原作とドラマの違いを解説!主人公を道上に変えた理由は? 笑うマトリョーシカ

笑うマトリョーシカの原作は清家、鈴木、道上と目線が変わります。誰が主人公かと言えば最初と最後の物語を語るのが清家一郎であることから清家が主人公だと思われます。

ドラマでは主人公は水川あさみさんが演じる道上となっていますね。

その他設定も物語の展開など原作と異なる部分がありました。

この記事では

原作とドラマの設定や登場人物の違い

道上を主人公に変えた理由

についてまとめました。

ネタバレがあるのでみたくない方は引き返してくださいね。

ドラマと原作を比較してみるのも面白い!

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笑うマトリョーシカ原作とドラマの違いを解説!

まずは原作とドラマの主人公の違いについてを説明しましょう

主人公の違い

基本的には登場人物は同じと言ってもいいでしょう。大きく違うのは物語の主人公香苗の父の存在車の衝突。ドラマではそれに絡むBG株の謎を中心に描いていくようです。

その大きな違いについて見てみましょう。

道上香苗:演 水川あさみ

ドラマ

東京新聞 文芸部記者

元は社会部にいて永田町には出禁となっている

バツイチ 息子がいるが息子は別れた夫と暮らし香苗は実家に戻り母と同居している。

インタビュー相手の本質を見抜く天才的な力を持っている。

実際清家一郎の初めての取材時に話をしただけでAIっぽい中身が空っぽ偽物鈴木がコントロールしているのでは?と疑問を持つ。

ちぃ
ちぃ

天才という割には鈴木に手の内見せすぎて自分の家を標的にされちゃってるし、脇が甘いよね

原作

東都新聞 文化部記者

独身。特に容姿についての記載はないが美人で垢抜けていると表現があり。

清家の正体に興味を持ち取材をし、誰が清家を操っているのか真相に迫っていく。

天才肌で物事を初見で捉えるのが上手く勘が良い。

取材では自分を無能に見せたり相手に警戒心を持たれないテクニックを使用したりする。

集中力が高く上司の中山からは「天才っぽくて苦手」と言われることも。

清家一郎:演 櫻井翔

ドラマ

43歳で厚生労働大臣に抜擢され初入閣。自分の生い立ちを書いた「悲願」が大ヒットしている人気政治家

愛媛県和歌山市の私立福音学園(男子校)出身。地元の有名校でOBには政界で活躍している者が多く、みな地元愛と連帯感を持っていて一郎を盛り立ている

高校の時に現在の秘書となる鈴木俊哉、講演会長となる佐々木光一と出会う

全ての行動が完璧で隙がないがそのせいで偽物、AIのようなど違和感を持たれることもある。

原稿を覚えるのが早く完璧である一面も見せている。

ちぃ
ちぃ

目が笑っていない演技の翔くん、怖かったしぴったりだったね

まだドラマは始まったばかりだか一郎がどんな人物かはわからないよ

原作

時期官房長官と目されている政治家 47歳

愛媛県和歌山市の私立福音学園(男子校)出身

高校の1年で現在の秘書となる鈴木俊哉、後援会長となる佐々木光一と出会う

クラスのリーダー的存在の加地に無視され浮いていたが、鈴木、佐々木と仲良くなり生徒会長に担ぎ上げられ、ブレーン鈴木の指示と自分の言葉を交えながら見事な演説をして当選する。

子供の頃から母親にコントロールされ、高校時代は鈴木と母親に、大学時代は恋人に、政界に入ってからは再度鈴木にコントロールされる。

普段は怒ることもない冷静で穏和な性格一見信念などないように見えるが一旦こだわることがあると人が変わったように激昂することがある。(本人はそれも演技だったと香苗に告白している)

大学に進むと恋人ができたことにより鈴木と母親のコントロールに不満を持つようになる。

その後恋人の失踪を機に政治家を本格的に目指そうと決心し、鈴木にサポートを依頼する。

27歳の時に地元和歌山の代議士が亡くなりその地盤を引き継いで初当選

表面は仮面を被ったように完璧だが人の庇護欲を掻き立てる頼りない部分何を考えているかわからない部分がありその得体の知れなさ鈴木は恐怖を覚えることに。

また人の意見を自分の意見として取り込み発言できる才能がある。またスピーチ原稿を完璧に覚え再現する才能もある。

一目で器が大きいと評されることもある人物。

にゃんこ先生
にゃんこ先生

一郎はなんだか怖い人みたいだね…

笑うマトリョーシカ原作とドラマの他の大きな違い

小説には出てこない登場人物や流れなどを紹介していきますね。

ドラマオリジナルの登場人物

香苗の父 道上兼高 演:渡辺いっけい

社会部の新聞記者。離婚し現在は別居。

BG株の件では政治家が関わっているという証拠が見つけられなかったために鈴木の父親に一人に背負わせてしまった事を後悔し、今でも真相を追い続けている。

香苗が清家の取材を始めた同時期に鈴木に会う約束で上京するが待ち合わせ場所で乗っていた車がダンプカーに激突されてしまう。

原作では道上の父親は出てくるシーンは全くありません。

ドラマでは父の事をきっかけに道上が清家や鈴木に接触を測ることになりますが、

原作では鈴木の妻から依頼されての(直接ではないが)取材から始まるのでした

香苗の母 道上香織 演:筒井真理子

道上香苗の母。小料理屋を経営し、香苗と同居して見守っている

香苗の母香織もドラマオリジナルの登場人物です。

香苗の元夫 旗手健太郎 演:和田正人 息子 旗手勇気 演:森優理斗

健太郎は香苗と大学時代に知り合い結婚。道上が掴んだあるスクープが原因で離婚をすることになり現在は息子と暮らしている。

離婚はしたものの香苗との関係は良好。夫も子供もオリジナル設定です。

清家の母親の存在がまだ明らかになっていない

原作では清家の母親浩子が物語の重要な人物として描かれています。

ドラマ公式サイトのチャートには清家の母親が出てくるのかは明らかになっていません。

気になるのは高岡早紀さん演じる謎の女ですね。

原作では一郎の母親は若くして銀座のホステスとして人気になり、元官房長官である和田島芳孝と恋に堕ち、彼をコントロールしますが、子供ができたことにより別れることにし、和歌山に実家を持つ清家と結婚します。

浩子は一郎の親とは思えないほど若くて美しく、魅力的な女性で、息子の同級生鈴木をコントロールしていきます。

実年齢より若くて魅力的…ときたらキャストの中では高岡早紀さん一択でしょう。

彼女は鍵を握る女性として今後登場するのものと思われます。

ただ、一郎の母親役ではない別の人物として描かれるのかもしれません。

父親の事故とBG(ビッグガリバー)株にまつわる出来事

ドラマでのBG株にまつわる出来事

ドラマは道上の父親の衝撃的なドラックの衝突から始まります。

その時香苗は若くして厚生労働大臣に抜擢された清家一郎の自叙伝「悲願」についての取材のため清家の生まれ育った和歌山県の母校に取材をしていました。

離婚して離れていた父からの電話で話している最中に衝撃音がして驚く香苗

その音は父の車がダンプカーに衝突される瞬間の音でした。

父親の遺留品から貸金庫の鍵を見つけた香苗はその貸金庫から過去に起きたBG株まつわる出来事の資料や取材ノートを見つけこの件を父がずっと追っていたことを知ります。

また鈴木と会う日時と場所が書いてあるメモも見つかり、香苗が鈴木に目をむけるきっかけを作る事になります。

物語の核となる出来事と言えるでしょう

原作でのBG株にまつわる出来事

原作ではBG株にまつわる出来事鈴木俊哉の人格形成に強く影響していますが物語的にはさほど重要な事柄としては扱われ照りません。

BG株にまつわる出来事では秘書の鈴木俊哉の父に全てがなすりつけられ明るみに出たため転校を余儀なくされる事になります。

子供の頃は政治家になりたいと思っていた俊哉ですが、父親が政治家に絡む件で拘束されることになったことで諦めざるおえないと思っていました。

その後はむしろ政治家に復讐をしてやりたいという気持ちを持つことになります。

そんな時に一郎の将来の夢が政治家になる事だと聞いて彼のブレーンになることを決意する事になります。

原作では鈴木は元々父親の姓であり、母の旧姓に戻したりはしていません。

ドラマも原作もこの出来事が起こった時は一郎も俊哉もまだ15歳ですから直接の関与はあり得ないでしょう。

関わりがあるとするなら、一郎の父や総理大臣になるのでしょうか…

BG株疑惑とは?

28年前に香苗の父がスクープした不動産の利権が絡んだ贈収賄についての出来事。

不動産会社ビッグガリバー社の未公開株が賄賂としてばら撒かれ政治家の関与が疑われていたが証拠がなく、起訴されたのは官僚とビックガリバー社の社長のみだった。

現実社会ではビックモーターとガリバー両社が「保険金不正請求」をして問題になりましたね。

二つの事柄は2023年発覚、小説の発刊は2021年ですので単なる偶然なのでしょうが原作の早見一真氏の先見の明には感服します。

ハヌッセンについての卒論の内容と道上が手にした時期

ドラマでも原作でも香苗のもとに清家の卒業論文が送られてきます。

それはヒトラーとそのブレインとして存在していたエリック・ヤン・ハヌッセンについての論文でした。

ドラマ:ハヌッセンについての卒論について

論文にはしっかり清家一郎の名前が書かれていました

それは道上のもとに届いたのは清家のインタビューを終え、鈴木に対する疑惑が持ち上がった後でした。

この論文はヒトラーの政治的手法とヤヌッセンを肯定的に捉えた内容となっていて、ますます清家は鈴木の傀儡であり、鈴木には大きな目的があるのでは?と道上は鈴木に対する疑惑を深めることになります。

原作:ハヌッセンについての卒論

道上の元に送られてきたのは書いた人が誰だかわからない無記名のものでした。

送られてきた時期は一郎のインタビューの前。取材時には道上から自叙伝「悲願」に論文のことが一切書いてないということを指摘され惑うことになります。

しかも論文の内容はドラマとは違っていました。

一郎はヒトラーに傾倒していましたが、ハヌッセンに対しては否定的な論文を書いていたのです。

この論文の違いはハヌッセンを肯定しているのか否定しているのかが大きな鍵ですが、今後のストーリー大きく関係していきそうです。

ドラマで道上を主人公にした理由

さて、道上を主人公にしたのはなぜなのでしょうか?

原作の主人公「清家一郎」はサイコパスとも言えるような常人では理解できない人物です。

彼を主人公にして描くより一郎の違和感を本能的に感じ一郎や鈴木に迫っていく道上の方が視聴者の感情移入しやすいからではないでしょうか?

また原作では描かれていない道上香苗の家族を登場させているのは香苗の人となりに現実感、親近感を持たせるためではないのかと思います。

また櫻井翔さんは扱いが難しくなっている旧ジャニーズ事務所所属のタレントです。

あえて主演から外し世間の批判がこないようにしたのでは?

TBSは元々ドラマで旧ジャニーズタレントを主演で多用している感じはなかったので、ちょっと考えすぎかも知れませんね。

でもNHKが旧ジャニーズタレントを一切起用しないと宣言したこともあり主演で持ってくるにはいささか抵抗があったのでは?と勝手に推測しています。

道上の父親を登場させた理由

原作では鈴木、清家の元恋人、清家の母親とさまざまな人物が登場して誰が清家にとってのエリック・ヤン・ハヌッセンなのかを道上が探り真相を突き止めていくお話です

内容は心情的にゾッとするお話ですが、大きな事が起こるわけではありません。

小説はドラマにするには少々盛り上がりに欠けるかもしれませんし10話前後の連ドラにするには少し短いと思われます。

ドラマの第一話では最初に衝撃なシーンから始まりました。

視聴者が「うわっ」と目を背けたくなるほどのインパクト!つかみは良かったと思います。

そして物語の軸としてこの出来事が起こった原因である「BG株贈収賄に対する疑惑」を中心に物語を進めていくことにしたのでしょう。

ドラマと原作を比較してみるのも面白い!

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まとめ

ドラマはまだ始まったばかりでまだ詳細についてはわかりません。

原作との違いで大きいことは道上が主人公になっていることですね。

なぜ道上を主人公にしたのか?その一番の理由は巻き起こる数々の疑惑を道上の視点で紐解いていくことで視聴者の共感を得やすくする目的があった。と推測します。

原作通りなら櫻井くんは悪役となります。これで俳優として一皮剥けるのではないか?と期待しています

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